Feb 13, 2011

Japan, Again Day9


今日は同じ秋田市の今話題の酒蔵、新政酒造さんの佐藤祐輔専務に会いにいきました。
祐輔さんに初めて会ったのは昨年9月にロンドンで行われたはせがわ酒店主催の試飲会
長谷川社長に「皆で色々一生懸命やっている、秋田の若いやつがいるんだ」と紹介されたのが、祐輔さんでした。
高清水と同じ秋田市内の蔵で関わりも多く、偶然私のひいお爺ちゃんのお爺ちゃんの親戚(!)という縁もあって話がはずみ、
今回の帰秋で蔵を見せてもらいに行くことに。



祐輔さんは、東京大学文学部卒、出版者を経てフリーライターをされてから
4年前に家の蔵に戻られたという変わった経歴の持ち主。
そんな彼が、製造量は最盛期の約6分の1まで落ち込んだ蔵を様々なカタチで改革し、
昨年の全国新酒鑑評会で金賞受賞、活字好きの彼らしいコンセプチュアルで
メッセージ性の強い商品をいくつも生み出し、新政を各メディアからも話題の
「秋田の名物蔵」に変身させたのはとても有名な話です。


蔵は平均年齢33歳。全国から酒造りに熱心な経験&未経験者を新たに揃えて社員雇用。
その長として旗を振り、自らも醸して醸して醸しまくる35歳の祐輔さん。
ぐだぐだと世間話などして長居をしてしまい、私が帰ったのが8時過ぎ。
それでもまだまだ蔵人の皆さん、それぞれ蔵に残ってひたむきに仕事をしている。
大学の文化祭や若いベンチャー会社に特有の、熱い空気が蔵全体に漂っていて
思わず仲間に加わりたい!と正直羨ましくなってしまいました。


昨年から新たに秋田の「白瀑」「ゆきの美人」「春霞」 「一白水成」
の若い蔵人と一緒に酒質の向上と新世代への日本酒普及を目指した
NEXT FIVEというユニットを立ち上げられ、各蔵でリレー式に造った
Beginning 2010というお酒を限定3000本全て完売するなど、彼の影響力は底知れない。
今年の造りから酒米を全て県産に切り替えられ、低精米にこだわり、
全量純米蔵を目指している新しい新政さん。
変わらぬ機動力と探究心で、秋田を盛り上げていって欲しい。
近いうちに、私も仲間に入ります!

(酒について、蔵についてバシバシ本音で語る彼のブログ、大好きです。)

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