今日は9.11から8年が経つ日。
私はまだ19歳で、大学進学でアメリカに引っ越した一週間後のことでした。
時差ボケからまだ冷めない9月11日の朝早く、
ものすごい剣幕で寮のルームメイトがTVをつけました。
画面に広がる映画のような光景。
いや、どんな映画よりもリアルな風景。
ガラガラと崩れていくWTCと、沢山の人々の叫び声。
その日、World Trade Center、ペンタゴン、ペンシルバニア南西に憎悪の雨が降りました。
私の大学は新学期早々1週間休講となり、
休みに浮かれた多くの生徒は校内を酔っぱらって歩きました。
地面には、スプレーで書かれた"It's time for War(戦争の時間だ)"。
全てが私には理解できなかった。
その一ヶ月後、その事実を少しでも理解しようと私の足は
NYCに向かっていました。
まだ撤去作業の続くGround Zeroの前に立ち、
止むことのないキャンドルと、花束と、手紙と、
そして沢山の人々の涙の列を目の当たりにして
ひとつの国の大きな平和が微塵に壊れてしまう様を、
宇宙にひとり取り残された子供のように、眺めていた。
それから5年間、私は国際政治学と、移民の歴史を学び、
中南米移民のドキュメンタリー映画を作った。
全てはあのGround Zeroで感じた猛烈な違和感が
根っことなっているのだと思う。
それでもまだ私は、「平和」そして「共生」の意味を
これっぽっちも知らない。
そんな意味、知っている人なんて、
見つけることもできないのかもしれないけれど。
9.11で亡くなった全ての人の命と、
そして今も続く非人道的な戦争で失われた全ての人の命にむけて。
私はクリスチャンではありませんが、
今日日本での初ライブを終えた
私の大切な友人であり、素晴らしいタンゴバイオリニストの
"A Gaelic Blessing" by John Rutter
Deep peace of the running wave to you
Deep peace of the flowing air to you
Deep peace of the quiet earth to you
Deep peace of the shinning stars to you
Deep peace of the gentle night to you
Moon and stars pour their healing light on you
Deep peace of Christ, of Christ
The light of the world to you
Deep peace of Christ to you