先日の第二回会席料理と日本酒の夕べの翌日、
ロンドン中心部にある某企業のオフィスにて
「クラブロンドン 日本酒の会」が催されました。
主催は、様々な業種の方々が集うロンドンの日本人ネットワーク
「クラブロンドン」。月一回集っては、
様々なテーマで勉強会をされているビジネスサークルです。
在英国日本大使館の日本酒振興担当、山崎さんの紹介にて
今回、45分程の日本酒の基礎講座の指揮をさせて頂きました。
日本語で日本酒の講義するのは実は初めて。緊張しました!
その後は、皆で日本酒のティスティング。
ロンドンでこんなに沢山の日本人の方々と日本酒を一緒に飲むのは
初めてなのではないでしょうか。
皆さん非常に熱心に、銘柄や土地、タイプによって異なる
日本酒の様々な味わいを楽しんで頂きました。
そして山崎さんから、英国を拠点に活動されている団体
酒サムライさんと、英国支部の理恵さんのご紹介。
そして最後は、日頃お世話になっている日本酒関係だけでなく
金融、メーカー、コンサル、デザイン、大使館関係の様々な業種の方々が集まり、
「英国の日本酒振興」をテーマにしたディスカッションに盛り上がりました。
「英国で影響力のあるセレブにPRをしてもらったら」
「健康と美容面への効果をうまく伝えれば良いのでは」
「日本食に限らず、様々な料理に日本酒を合わせる機会を作っては」
「英国にある日系企業の現地スタッフに教育してみたら」
など多種多様なアイデアが出、会場は盛り上がりました。
こちらで、一般の方が日頃ワインを購入する平均金額はわずか£5。
円高や震災の影響によって上がった日本酒の平均卸値が
現在£20程度(四合瓶サイズ)である事を考えると、
一般の消費者から見て日本酒は手の届かないものであることを感じます。
その中で、いかに何倍もの金額を払って、
馴染みの少ない日本酒を手に取ってもらうか、選んでもらうか。
ずっと続く大きな課題であり、挑戦であると感じた夜でした。
今回、なによりも、日本の中でも日本酒文化が廃れている今、
ロンドンの日本人同士共に肩を並べて日本酒を飲み、
その未来を安堵しながら同じ夜を過ごせた事が
私は何よりも嬉しかったです。
日本の外にいる日本人だからこそ、
日本酒を大切に語って欲しい、飲んで欲しい。
そう願って今回は、あえて日本語のみのブログ記事を投稿させてもらいます。
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